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2011年9月10日土曜日

「雨ニモマケル」

	
 何も為せず、日々を無意味に過ごし。
 苦悩しながら、何ひとつ行動を起こすでもなく。
 辛い、苦しい、と念仏のように繰り返し。
 それは万人が同じことだ、と言われれば返す一言いちごんもなく。
 同情乞いたさ、憐れみ誘う、例の手か。
 人畜無道の奴隷根性そのものの。
 それでも、どうにか人の道を真直ぐ生きようと。
 しかし後ろを見れば、蛇行に歪んだ道があり。
 夢想の中に、人の為、人の為、と呟いて。
 良かれと思い、差し伸べた手は、そんなもの要らぬ世話だと、ぱちんと平手ではじかれて。
 人を信じては裏切られ。
 知らずのうちに人を裏切り。
 世間の邪魔にならぬよう息潜め。
 愚者を演ずれば演ずるほどに軽んじられ。
 演じたつもりが、どんどん愚かになっていき。
 誰も彼もに愛想をつかされ。
 自分自身にも愛想がつき。
 八方塞がり、陋屋の中に閉じこもり。
 こんな雨の日には自らの先を思う。

 サウイフモノニ
 ワタシハナッテイル

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