何も為せず、日々を無意味に過ごし。 苦悩しながら、何ひとつ行動を起こすでもなく。 辛い、苦しい、と念仏のように繰り返し。 それは万人が同じことだ、と言われれば返す一言 もなく。 同情乞いたさ、憐れみ誘う、例の手か。 人畜無道の奴隷根性そのものの。 それでも、どうにか人の道を真直ぐ生きようと。 しかし後ろを見れば、蛇行に歪んだ道があり。 夢想の中に、人の為、人の為、と呟いて。 良かれと思い、差し伸べた手は、そんなもの要らぬ世話だと、ぱちんと平手ではじかれて。 人を信じては裏切られ。 知らずのうちに人を裏切り。 世間の邪魔にならぬよう息潜め。 愚者を演ずれば演ずるほどに軽んじられ。 演じたつもりが、どんどん愚かになっていき。 誰も彼もに愛想をつかされ。 自分自身にも愛想がつき。 八方塞がり、陋屋の中に閉じこもり。 こんな雨の日には自らの先を思う。 サウイフモノニ ワタシハナッテイル
2011年9月10日土曜日
「雨ニモマケル」
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